「サンシャイン マザーズへの想い」


日本の貧困はその国の文化・生活水準と比較して困窮した状態を指し、食生活も服装も一見普通に見え、周囲から気づかれにくい事です。

厚生労働省が発表した「2016年 国民生活基礎調査」によると、日本の貧困率は15.6%となり、7人に1人が貧困状態にあると言われ、ひとり親世帯の貧困率は2015年で50.8%。この事からも日本の貧困(格差)問題は深刻である事がわかります。

私達も見た目は普通でしたので、周囲からは決して気づかれる事なく貧困時代を過ごしました。100円均一も高くて行けなかったのです。生活が困窮すると、まず夫婦喧嘩の頻度が多くなります。

お金の事ばかり考え、ちょっとした事でイライラしてしまうのです。

ましてや、妊娠中の悪阻で苦しい時、子育て中だとなおの事。しかし主人はのんきなもので、「大丈夫、来月にはもっと収入が上がる。」と、根拠のない前向き思考。

そんな発言に憤りと、日頃のうっぷんが大爆発!歯止めがきかなくなった私は、相当ひどい言葉をぶつけ、主人は涙。

私は涙などとっくに枯れ切っていましたので、「こっちが泣きたいくらいだわ!」と憤慨したのを覚えています。

この頃、長女は「お金がなーい。」が口癖になっていました。

この貧困時代を切り抜けられたのは、やはり両家の家族の支えがあったからです。母は私達の喧嘩の仲裁役に、妹達は長女の遊び相手、主人の両親も多方面で支えてくれました。

でも、これを読んでいるあなたには、私の様に支えてくれる、頼れるご家族がいないかもしれません。
 
もし、行き詰っているのなら、あなたの話を聞かせて下さい。
自分が抱える悩みを話し、共有することで、「1人じゃない」という思いで目の前の事柄を前向きにとらえられるようになるきっかけになれば、と願います。

ひとりで抱え込まないでくださいね。

私達には小さな事しかできませんが、何かのきっかけになれたら嬉しいのです。
 
※「サンシャイン マザーズ」は交流を通した母子支援を目的とする任意団体です。金銭的・物質的支援の提供は行っておりません。